私の農家時代の話 ~年間休日と給料の実態~

年間休日: 休みなんて考えたことがなかった

農家として過ごしていた頃、私にとって年間休日という概念はほとんどありませんでした。農業は天候に左右される仕事であり、家畜や作物の世話を怠ることができません。たとえ雨が降っても、家畜への餌やりや飼育場所の清掃、作物の管理など、毎日の業務は続きます。私は予定がある日でも、早朝に最低限の業務を終わらせ、その後に出かけるようにしていました。

農業は休みを取ることが難しい仕事です。休養を取ることが後回しになりがちで、体が疲れていても無理して働くことが多かったです。しかし、転職をして「しっかりとした休み」を取れるようになったとき、その感覚に戸惑いました。毎週の休み、予定がない日は何をすべきか分からず、最初は時間の使い方に困りました。それでも、次第にその時間を有効に使う方法を学び、大崎市の観光地や季節のイベントを楽しむようになりました。地元の祭りに参加し、地域の文化を知りながら心身をリフレッシュできたことは、転職後の大きな楽しみです。

農業時代の休みは「作物や家畜の世話に合わせた休み」でしたが、転職後は「自分のための休み」を取ることができ、心身のリフレッシュがどれほど大切か実感しました。

梅の木の下でのひととき – 休憩の時間が至極の瞬間

農作業をしていると、畑や田んぼ、敷地内の草刈りが定期的に必要です。その中で私が特に楽しみにしていたのが、家庭用に植えた梅の木の下での休憩時間です。

私の畑には梅の木が10本あり、春から夏にかけてその木々が新緑に包まれる季節が特に好きでした。草刈りを終えた後、刈ったばかりの草をベッドにして、梅の木の木陰でひと休みするのが何よりの楽しみでした。青草の香りに包まれ、木漏れ日の中で過ごす時間は、まさに至極のひとときです。新緑の季節、心地よい風が吹き抜ける中、梅の木の下で過ごす時間は、心と体を癒してくれました。

毎年、梅の木が新たな芽を出し、成長していくのを見守ることができるのも、農業ならではの楽しみです。木の下でのひとときは、単なる休憩以上に心のリセットとなる大切な時間でした。

家族経営と給料の現実: 明確な給料はなかった

私が農業をしていたのは家族経営の農場でした。家族経営の良いところは、身近な人と一緒に働き、農業という仕事を共有できる点ですが、反面、給料面では明確な基準がほとんどありませんでした。労働時間や報酬が明確に定められていないことが多く、各自がどれだけ働いたかに基づいて収入を得る形が一般的でした。

家族経営には「家族経営協定」がありますが、これも必ずしも明確な給与体系を保証するものではありません。家族経営協定は、農業に従事する家族全員がどのように経営に参画するか、労働時間や報酬、役割分担を話し合い、決めるための取り決めです。これにより、家族間での摩擦を防ぎ、経営の健全化を図ります。
家族経営協定についてはこちらをご覧ください。

農業法人での働き方: 農業の選択肢が広がる時代

最近では、農業法人の求人が増え、休日や給料が安定して保証されているケースが増えてきています。これにより、家族経営だけでなく、農業法人での安定した給与や休日が確保された環境で働く選択肢も広がりつつあります。農業法人で働くことで、労働時間や報酬が安定し、生活の中で自分の時間を持つことができるようになります。これにより、より良いライフスタイルが実現できる可能性が高くなっています。

農業を選ぶ際、家族経営か農業法人での働き方かは、ライフスタイルや価値観により異なりますが、いずれの選択肢にもメリットがあります。自分に合った働き方を見つけることが、農業業界における新たな可能性を切り開くことに繋がります。

まとめ — 大崎市の農業の未来と私のライフスタイル

大崎市で農業をしていた時期、休みのない生活の中で家族経営の農場で働き続けました。しかし、転職を経て、安定した給与と休みが保障された環境で働けるようになり、私の生活は大きく変わりました。農業の選択肢が広がり、農業法人での働き方も選べる時代となり、農業に対する考え方が変わりました。

私は農家の長男として生まれたことを誇りに思いながらも、今後は自分のライフスタイルを重視して、農業を続けていきたいと考えています。農業に関心のある方は、家族経営だけでなく、農業法人での働き方も選択肢の一つとして考えてみてください。また、私のように農業から他の業界に転職する道も、ひとつの選択肢として検討する価値があります。自分のライフスタイルに合った働き方を見つけることが、何より大切です。


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