農家を離れて初めての一人暮らし、スーパーで驚いた食材事情

1. 初めてお米をスーパーで買う

私は農家の長男として生まれ育ち、お米は家で作ったものを食べるのが当たり前でした。自分たちの田んぼで育てたお米は、粒が大きくて香りも良く、何よりも美味しいものでした。ですから、スーパーでお米を買うことなど、考えたこともありませんでした。

しかし、一人暮らしを始めることになり、初めてお米をスーパーで購入することになったのです。お金を節約したい一心で、目に付いた安いお米を手に取りました。その時、「安いお米ってこんなにまずいのか」と驚きました。炊き上がったお米は、家で食べていたものとは全く違って、香りも味も淡泊でした。普段、農業をしていると、どれだけお米に手間と愛情をかけているのかを痛感することは少なかったのですが、この時初めてそのありがたさを実感しました。

自分の農家で作っているお米がどれほど美味しいものだったのか、そして農業の現場での手間を改めて考えるきっかけとなりました。


2. 野菜の価格に驚く

次に驚いたのは、野菜の価格の高さです。農家として育った私は、家の畑で採れた野菜を日常的に食べていました。葉物野菜やネギは、家で収穫したばかりの新鮮なものを食べていたので、スーパーで野菜を買う感覚が全くありませんでした。

一人暮らしを始めてから、スーパーで野菜を購入することになり、その価格に驚きました。特に葉物野菜や根菜類の値段には目を見張るものがありました。例えば、レタスやキャベツ、ネギなどは、農家であれば手に入るものだと思っていたので、その価格を見て「こんなに高いんだ」と感じたのです。

また、農家時代は、葉物野菜の余りや不揃いな部分を鶏に与えたり、ネギの白い部分だけを食べることが多かったのですが、今ではそうした「捨てる部分」が貴重であることを実感しました。スーパーで買うと、多少見た目が悪いものでも、値段が高いことに驚き、農業をしていた自分だからこそ感じることのできる現実でした。


3. 農家とスーパーの違い

農家を離れて一人暮らしを始めると、食材の価値について考えさせられることが多くなりました。スーパーでの買い物は、農家として育てた野菜を直接市場に出す感覚とは全く異なり、目に見える価値や価格に大きな違いがあることを実感しました。

農家であれば、傷がついたり、形が不揃いな野菜を「良いもの」として処理する方法が多くあります。しかし、スーパーでは、規格に合わないものは商品として並ぶことがなく、見た目の良さが何より重要とされています。この違いに触れ、私は食材の本当の価値とは何かを見つめ直すことになりました。

また、スーパーでの買い物では、毎日の食材選びが重要であり、無駄なく使うことが大切だということを学びました。農業の現場では、何もかも無駄にせずに活用していましたが、一人暮らしを始めてからは、食材を無駄にしないよう心掛けるようになりました。


4. 農家を離れて学んだ食材の大切さ

一人暮らしをしていると、毎日の食材がどれだけ大切に作られているのかを改めて実感します。私は農家として育ち、食材の大切さは身をもって知っていましたが、スーパーでの買い物を通じて、より深くその価値を理解することができました。食材を育てる農家の苦労や手間、流通の過程などを知っているからこそ、無駄なく食材を使い切ることの重要性がわかります。

農家として、自分で育てた野菜やお米を大切に食べていた経験が、今後の私の食生活にも大きな影響を与えるでしょう。そして、この経験を通じて、今後はより多くの人に農業の大切さや、食材の価値を伝えていきたいと考えています。


まとめ

一人暮らしを始めてから、スーパーでの買い物や食材選びが私にとって大きな学びの場となりました。農家として育った自分にとって、日常的に食べていたものがどれだけ大切で、手間をかけて作られているのかを改めて感じることができました。これからも、農業の知識と経験を活かし、食材を無駄にせず大切に使うことを心掛け、農家としての価値を多くの人々に伝えていきたいと思っています。

また、ライターとしても、農業の素晴らしさや食材の大切さを伝える記事を通じて、地域の農業や食文化に対する理解を深めてもらえるよう努力していきます。

私の現状については、こちらの記事でまとめています。ぜひご覧ください。

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